【琉球いろは歌】は:
恥ゆ思詰り
恥よ思詰れ 朝夕物毎に
我肝修めゆる 要ともれ
起きてから寝るまで一つ一つの行いにおいて恥の是非をわきまえ、己の精神を律するための要と思いなさい。
徳之島の坂本節に同様の歌があるため[1]、それを引用したと思われます。
言葉
- 思詰ミリ:◁思い詰める〈思い込む〉[命令:umitsimi=in, =ran >umichimiri].ここでは、「恥(とすべき行為)を知る」に準じる意味合い。
- 物毎:「物事」とする解釈もあるが、甲本によると〈その都度・事ごとに〉の意。事毎や事々とも言う。
- 修ミユル:◁治める・修める〈躾ける,律する〉[連体形:wusami=in/yun >wusamiyuru ].
- 要:〈挨拶〉や〈人間関係上の義理〉も意味する。
- トゥムリ:…と思え[文語表現]≪トゥ思リ.
脚注
- 『琉歌全集』408▲
宮良