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Echoing the luck of Okinawa

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Notiation for the Okinawan dictionary

現代日本語にはみられない島言葉特有の声門閉鎖音を上部の点('または`)で表し、それ以外の音では特殊記号の使用を避け、一般的なローマ字とカタカナの用法に基づいています。殊に、語頭にのみ現れる〔wu, yi, ye〕は、声門閉鎖音を伴わない母音〔u, i, e〕と意味上の違いは生じないため、カタカナではそれぞれウ・イ・エと表記しています。

沖縄語(ウチナーグチ)を含む島言葉シマクトゥバは、日本語と音が異なるため、これまでひらがなを変形したり特殊な記号を用いるなど、書き方と読み方を一致させるために様々な表記方法が考案されています。

沖縄県はこうした状況を踏まえて、2022年5月に「しまくとぅば」の準公式な表記法を策定しました。ただし、複数ある島言葉間の識別と音韻論的な精確性や互換性を優先しているため、一般に馴染みのない文字記号も使われています。

したがってこのサイトでは、キーボードによる入力や(日本語やローマ字の表記法に照らして)直感的に認識できるかどうかなど、実用性を考慮して必要充分な精確性を維持しながら最も簡便と思われる方法を採用しています。標準的なローマ字とカタカナの併用で、概ね代表的な沖縄語の入門書に準じますが、特に以下の点はご留意ください。

  • 声門閉鎖音:沖縄語には、語頭の母音等の直前で喉を閉じる音の無い音素があり、この有無で一部の語彙が区別されます。言語学では一般にʔ(ハムザ)という記号や数字の7で表しますが、ここでは便宜的に上部の点「'」(アポストロフィー)または「`」(抑音符)で表記します。
    例:'wii(`ウィー)〈上〉,wii(ウィー)〈甥〉

    語頭のア及びローマ字表記の語頭の母音は、全て声門閉鎖音を伴うので、長文などではこの記号を省略することがあります。なお、辞典検索の際は区別不要です。[wu, yi, yeの項目参照]
    ※文書によって、逆に声門閉鎖音を伴わない母音(つまり、通常のアイウエオ)に「'」を付す場合もあります。

  • wi, we, wo:カタカタはウィ・ウェ・ウォで表記し、対応する伝統文字のヰ・ヱ・ヲは用いていません。
  • wu:語頭にのみ現れる音で、声門閉鎖音を伴わない〔uウ〕と意味上区別されないため、カタカナではウと表記しています。逆に、語頭のウは〔wu〕と発音するのがより自然ですが、〔u〕と発音しても誤りではありません。
    例:'un(`ウン)〈運〉,wun/ un(ウン)〈恩・居る〉
  • yi, ye:語頭にのみ現れる音で、それぞれ声門閉鎖音を伴わない〔i, e〕と意味上区別されないため、カタカナではイ・エと表記しています。逆に、語頭のイは〔yi〕、エは〔yeイェ〕と発音するのがより自然ですが、そのまま〔i, e〕と発音しても誤りではありません。
    例:'in(`イン)〈犬・印〉,yin/ in(イン)〈縁〉

    ただし、上例のとおり声門閉鎖音との識別は重要です。なお、これらに声門閉鎖音を伴う音〔'wu, 'yi, 'ye〕は使われません。

  • 撥音(ン)は、ローマ字では(専門書等で用いられるɴではなく)nで表記し、複合語などで母音が続く場合は間にハイフン(–)を挿入しています。なお、日本語と異なり、語頭にくることもあります。
    例:nin(ニン)〈念〉,'nni(`ンニ)〈稲〉,nachijin–ugami(ナチジンウガミ)
  • 促音は、ローマ字は(専門書等で用いられるQやqではなく)後続の子音字をもう一字繰り返し、カタカナでは「ッ」で表記しています。
    例:cchu(ッチュ)〈人〉
  • 専門書等でhw-で表される音は、f-(ファ・フィ・フ・フェ・フォ)で表記しています。
  • si, se; zi, ze(スィ・セ,ズィ・ゼ):往時の士族の発音ですが、今日ではそれぞれ一般に〔shi, she, ji, je(シ・シェ,ジ・ジェ)〕と発音・表記されるので、双方を併記しています。
    例:sin(スィン)〈寸〉⇒shin(シン)
  • sha, shu, sho; ja, ju, jo(シャ・シュ・ショ,ジャ・ジュ・ジョ):往時の士族の発音ですが、今日ではそれぞれ一般に〔sa, su, so, za, zu, zo(サ・ス・ソ,ザ・ズ・ゾ)〕と発音・表記されるので、双方を併記しています。
    例:shun(シュン)〈する〉⇒sun(スン)

    ただし、これらの逆は誤りになります。
    例:shin(シン)〈千〉→× sin(スィン),sun(スン)〈損〉→× shun(シュン)

  • ts-(ツァ・ツィ・ツ・ツェ・ツォ):往時の士族の発音ですが、今日では〔ch-(チャ・チ・チュ・チェ・チョ)〕と発音・表記されるので、双方を併記しています。
    例:tsini(ツィニ)〈常〉⇒chini(チニ)
  • アクセント(イントネーション)は、ローマ字にのみ反映させ、平板型はそのまま,下降型はイタリック体,二次的下降がある語は下降点に特殊な記号「˺」を挿入しています。これらは、辞典検索の際は区別不要です。 例:makutu〈誠〉,taakutu〈うわ言〉,yana˺kutu〈悪事〉

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